利上げ&円安のアメリカ株への影響は?
アメリカFRBの利上げにより、株価は下落基調。
歴史的な円安ドル高になっています。
そのため、下記のような疑問・不安を抱えている人もいると思います。
- 運用成績への影響は…?
- アメリカ株の買い時はいつ?
- アメリカ株投資の円安のメリット・デメリットって何?
1年間アメリカ株をガチホした結果から、それらの疑問に応えます。
これから米国株投資を始められる方に見ていただきたい内容です。
- 利上げ&円安を経たアメリカ株の運用成績を大公開!
- 利上げ&円安のメリット・デメリットをご紹介
アメリカ株の運用ポートフォリオ
私は、2021年夏に総額700万円弱のアメリカ株を購入し、現在まで継続保有しています。
初回は、2021/8/16にアマゾンとマイクロソフトを購入しました。
米国株は日本株と異なり、1株ずつ購入できますので、コツコツと買付してきました。
なお、ドル円の為替レートとしては、「1ドル=109円〜115円」の時に購入しました。
2022/8現在は「1ドル=134円」ですから、相当な円安が進む中、保有し続けたことになります。
1年間ガチホした運用成績を大公開します!
利上げ&円安を経た運用成績は?
アメリカ株を1年間ガチホした結果を大公開
各銘柄の利上げ&円安を経ての運用成績は、上記の通り。
各銘柄の運用利回りは下記となります。
銘柄名 | 為替影響なし利回り | 為替影響あり利回り |
---|---|---|
アップル | ||
アマゾン | ||
アルファベット | ||
マイクロソフト | ||
セールスフォース |
つまり、
- アップル・マイクロソフトは、為替影響なしでもプラス
- マイクロソフト・アルファベットは円安の影響を経てプラス
- セールスフォースは、為替影響ありでもマイナス
ということになります。
利上げ&円安を経た運用成績は?
考察(メリット・デメリット)
利上げでハイテク株は暴落
保有期間(2021/8/16-)で、NASDAQ総合指数は最大30%程下落しました。
暴落のメカニズムを簡単にいうと下記です。
- 利上げで債券の投資利回りが上昇
- これまで株に投資していた資金を一部引き上げ、債券に投資
- 株を売る人が増えるので株価は暴落
また、ハイテク株は将来の成長期待で買われているので、こういった局面では、真っ先に売られやすいです。
結果、新聞などの通説どおり「利上げでハイテク株は暴落」しました。
企業業績悪化で株価に下落圧力
多くの米国有名企業は、売上の一定割合をアメリカ以外で稼いでいます。
そのため、ドル高(≒円安)になると、ドル換算の海外売上が目減りし、収益を圧迫します。
アマゾンの2022年2Q決算では、
- 前年同期比で売上高7%増加
- ドル高の影響を除けば前年同期比10%の増加
と報告されています。
為替影響で、売上高が3%も減っているのです。
ドル高で米国企業の決算が悪くなり、株価に下落圧力がかかりました。
円安で円建て利回りはプラス
利上げにより株価は暴落しましたが、円建て換算だと、それを上回る円安メリットがありました。
購入タイミングにもよりますが、平均して15%〜20%ほど、円建ての利回りが上昇しています。
銘柄名 | 為替影響なし利回り | 為替影響あり利回り |
---|---|---|
アップル | ||
アマゾン | ||
アルファベット | ||
マイクロソフト | ||
セールスフォース |
外国株への投資は、良くも悪くも為替影響を受けることを実感しますね。
ただ、利上げでハイテク株は暴落する一方、これほどの円安メリットを受けたのは、正直想定外でした。
利上げ&円安を経た運用成績は?
保有銘柄の値動き
次に、各保有銘柄の値動きをNASDAQ総合指数と比較します。
”ハイテク株”と一言に言っても、業態で値動きが大きく異なることがわかるはずです。
後半では、コロナ禍で台頭したズームなどの新興銘柄とも比較しています。
アップル
アップルは、NASDAQ総合指数を24%もアウトパフォームしています!
NASDAQ総合指数:-11%
アップル:+13%
基本的に、NASDAQ総合指数と連動していますが、
- 下げ相場における下げ幅は限定的
- 上昇相場での上げ幅は指数を大きく上回る
という値動きになっています。
ホルダーとしても、7月以降は息つく間も無く、一直線に株価が回復していった印象です。2021年末につけた上場来高値($182)に迫る勢いで株価が伸びています。
攻めも守りもバランスの良い銘柄です。
マイクロソフト
マイクロソフトも、NASDAQ総合指数を11%ほどアウトパフォームする結果となりました。
NASDAQ総合指数:-11%
マイクロソフト:-0.38%
下げ相場での踏ん張り力は見事!
一方で、2022/6末以降の上げ相場での上昇率は並といった具合です。
WindowsやMicrosoft365、Azureといった法人ビジネスの根幹を握っていて業績が安定しており、値動きに安定感があります。
アルファベット
アルファベットは、NASDAQ総合指数とほぼ同様の結果となりました。
NASDAQ総合指数:-11%
アルファベット:-11%
事業環境としては、インフレ下で企業の広告出向の減少や、tiktokの台頭によるYoutube広告の伸び鈍化が気になるところです。
一方、Google Cloudは順調に育っていますので、経済正常化による広告ビジネスの再拡大や、自動運転など次世代ビジネスに期待です。
アマゾン
アマゾンは、NASDAQ総合指数を2%程下回る結果となりました。
NASDAQ総合指数:-11%
アマゾン:-13%
2022年1Qの赤字決算で4月頃に大暴落しましたが、底値をつけた後の脅威のリカバリーは見事です。
6月以降の上昇率は、同期間のアップルを凌ぐ上昇率です。
7月の2Q決算で、AWSなどの堅調な伸びに加え、足元のインフレで苦戦していたEC事業も正常化の兆しが見えてきたことがわかり、期待感が生まれています。
セールスフォース
セールスフォースは、NASDAQ総合指数を12%下回りました。
NASDAQ総合指数:-11%
セールスフォース:-23%
セールスフォースは世界最大のSasSベンダーで、上場以来の株価は100倍になっている銘柄です。
現在も業績堅調なものの、株価に割高感があったため、下落局面で指標以上に売られてしまった印象です。
参考)ロビンフット・スナップ・ズーム
参考までに、コロナ禍で台頭したグロース株とも比較します。
ズーム・ロビンフット・スナップ、いずれもNASDAQ総合指数を大きく下回っています。
NASDAQ総合指数:-11%
ズーム:-63%
ロビンフット:-76%
スナップ:-83%
同じハイテク株でも、実績のあるGAFAMとスタートアップ的な企業では、下落局面における耐性も段違いでした。
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まとめ
本記事では、1年間アメリカ株をガチホした運用結果を大公開しました。
- 為替影響による業績悪化の一方で、円建て換算だとプラス影響も!
- 利上げ&円安の下落局面でもGAFAMはやはり強かった!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。