メタってオワコン?
10年後の株価は?
2022年から大幅な調整が入ったメタプラットフォームズ(旧フェイスブック)株。
直近は盛り返しているものの、今が天井?今後の長期の株価はどうなっていくのだろう?
と心配な方も多いでしょう。
メタの10年後の株価を考えるためのヒントとなる、メタの最新の取り組みをご紹介します。
新たな社名の通り、メタバース領域の育成に注力していますが、実はそれ以外にも注目の取り組みがあります。
メタの10年後の株価を左右する
独創的な最新事業5選
日本にいると、メタ=メタバースの印象が強いかと思いますが、メタは多角的なテクノロジー企業です。
この記事では、米国の情報サイト等から、メタバースだけではない、メタ社の最新の取り組みを5つ紹介します。
今回紹介する取り組みが、10年後のメタを支える大黒柱になっているかもしれません。
10年後の株価のヒントとして、早速チェックしていきましょう。
メタの最新取り組み①
CICERO(次世代AI)
CICEROとは、人間とより自然にインタラクション可能な次世代AIモデルです。
CICEROはヒトの発言の意図を高いレベルで理解して、より自然なコミュニケーションができます。
CICEROが一躍有名になったのは「ディプロマシー」というボードゲームをプレイした時です。
「ディプロマシー」は、戦争をテーマにしたボードゲームで、プレイヤーは外交官として
- 助けを得るためにどうやって説得するか
- どんな見返りを要求するか
- どのタイミングで相手を裏切るか
といった戦略性の組み立てや駆け引きを行い、大戦を勝ち抜くことを目指します。
これまでも、AlphaGOのようにゲームで優れたパフォーマンスを発揮するAIはありましたが、CIRECOは下記のような点で優位性があります。
- 1対1ではなく、複数のプレイヤーが相手
- 人間の会話を理解した上で戦略立案・実行を行い、人間の言葉でアウトプットする
メタ社によるとCICEROの活躍はゲームに留まった話ではなく、将来的にはより人間と”協調するAI”になるとのこと。
CICEROはオープンソースで提供されているので、このAIモデルを利用した画期的なアプリが生まれることが期待されます。
メタの最新取り組み②
ESM Metagenomic Atlas(タンパク質構造予測AI)
ESM Metagenomic Atlashaは、タンパク質構造を予測する高性能AIです。
創薬をするためには、まず対象のタンパク質構造を理解する必要がありますが、マンパワーでやると年単位の時間がかかることも。
そこで、このようなAIモデルを活用し、新薬を開発するプロセスを劇的に短縮することが期待されます。
ESM Metagenomic Altasは、今のところAlphaFoldよりは精度が低いようですが、
- 予測スピードは60倍
- 予測可能なタンパク質パターンも3倍の6億
と、ESM Metagenomic Altasの方が優れている点もあります。
今後、ESM Metagenomic AltasとAlphaFold、どちらに軍配が上がるのか注目です。
メタの最新取り組み③
Ray-Ban Stories(スマートグラス)
メタは、有名サングラスブランド「Rayban」とコラボしたスマートグラス事業を行っています。
個人向けのスマートグラス事業は、GAFAMの中でも例がなくメタが先駆けです。
Rey-Ban Storiesのスマートグラスには、下記の機能が搭載されています。
- デュアル5MPカメラ
ワンタップで、撮影者目線での臨場感ある写真・動画撮影が可能。
撮影した写真・ビデオはFacebookやInstagramなどのSNSにシームレスに投稿可能。 - オープンイヤーオーディオ
内臓の小型スピーカーにより、サングラス越しにSpotifyの再生や、通話、メッセージの送信が可能。 - 音声コマンド
全ての操作を「Hey Facebook」の音声コマンドで起動可能。
また、スマートグラスと聞くと、どこか機械的な見た目を想像してしまいますが、Ray-Ban Storiesは、Raybanで人気のフレームを採用しているので、とてもスタイリッシュです。
先行して発売されているアメリカの口コミを調べてみたところ、下記と紹介されています。
メリット | ・見た目が完全にファッションサングラス ・シンプルな操作感 |
デメリット | ・普通のサングラスと比較して高価 ・盗撮などのプライバシー問題 |
メリット・デメリットありますが、現時点のスマートグラスの中でベストな選択として評価されています。
リアル世界とメタバースをつなぐツールにもなりうるのでしょうか。
今後の発展に目が離せません。
メタの最新取り組み④
WhatsApp(メッセージアプリ)
WhatsAppは、世界で20億人以上のユーザーを抱えるメッセージアプリの王様です。
(日本ではLINEが人気ですが、世界的にみるとWhatsAppが圧倒的です)
人気SNSのユーザ数は
- Twitterが4億人
- Instagramが12億人
- YouTubeが20億人
と言われているので、WhatsAppのユーザ数の多さは明らかです。
WhatsAppが創業したのは2009年。
2014年にFacebookの子会社となりましたが、一貫してマネタイズには成功していません。
創業初期には、月額利用料を設定するなど試行錯誤したようですが上手くいかず。
広告収入もないため、ほぼ収益源がありません。(裏話として、WhatAppの創業者はユーザーフレンドリーなUXを第一に、広告収益は頑なに拒否したそうです。)
Facebookが圧倒的な収益源であった頃はそれで良かったのですが、2023年現在、WhatsAppの収益化が急がれています。
具体的には、
- Whatsappビジネスアプリ
- WhatsappビジネスプラットフォームAPI
といったサービスを法人向けに開始されるなどの動きがあります。
20億人を抱えるアプリが収益化されていないと言うのは、ポジティブに見れば、今後の伸び代は計り知れないと言うこと。
この分野でメタがどのようなアイデアを出してくるのか、とても興味深いです。
メタの最新取り組み⑤
Quest・Horizon World(メタバース)
メタといえば、なんといってもメタバース。
自社でハードウェアとソフトウェア(プラットフォーム)を手がけ、この領域に莫大な投資をしています。
- Meta Quest(VRヘッドセット)
ゲーム・フィットネス・エンターテイメント・仕事と幅広い分野での活用が期待できるVRヘッドセット。最新のハイエンドモデルでは、AR機能や、ボディ/フェイス/アイトラッキング機能も搭載。 - Horizon World(メタバースのプラットフォーム)
VR機器を装着し、アバターの姿でバーチャル世界に入り、ミニゲームを楽しんだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったり、独自の仮想空間を作成できる
ホライゾンワールドは、2021年12月にアメリカ・カナダでリリースされ、2022年にスペイン・フランスでもサービス開始。
作成された仮想空間の数は既に1万を越え、アイテム売買によるマネタイズ機能も試験運用中と、順調に育っているように見えます。
一方でWSJの報道によると、下記のような厳しい状況も。
- ユーザーが思うように伸びず、2022年末までの目標登録者数が50万人→28万人に下方修正
- 50人以上が訪れた仮想空間は全体のわずか9%
- 登録してから1ヶ月も経つとほとんどのユーザーがログインしなくなる
Metaは数年がかりの計画と評していますので、今後、1年2年でどれだけメタバース施策がヒットするか注目したいですね。
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米国株の情報収集 無料アプリ・サービス5選!【2024年最新】日本語/リアルタイムで有料級の情報が手に入るメタの10年後の株価を左右する
独創的な最新事業5選 まとめ
本記事では、メタの10年後の株価を占う最新の取り組みについて、ご紹介しました。
メタバース事業がフォーカスされるメタですが、本質はテクノロジー企業です。
今回ご紹介した内容を踏まえて、メタの10年後の株価を考えてみてはいかがでしょうか。
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代表的な記事のリンクを下記に用意したので、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。