アップル株はオワコン?将来性ある?
2022年から下落トレンドが続いたアップル株。
直近は徐々に巻き返し、上場来高値を更新しました。
とはいえ、iphoneの売上停滞など、懸念材料も見られる中、アップルは今後も成長株であり続けるのか、長期の株価が気になる方も多いでしょう。
アップルの10年後の株価を考えるためのヒントとなる、アップルの最新の取り組みをご紹介します。
日本ではあまり報じられていませんが、アップルは将来に向けた魅力的な研究開発を多数行っています。
アップルの10年後の株価を握る
最新の取り組み5選
アップルはハイテク企業の中でも特に情報統制が厳しく、新製品などに関する情報は中々出回りません。
この記事では、米国のメディアなどから入手した情報をもとに、アップルの最新の取り組みを6つご紹介します。
今回紹介する取り組みが、10年後には、アップルを支える大黒柱になっているかもしれません。
10年後の株価のヒントとして、早速チェックしていきましょう。
アップルの最新の取組①
Project T228:
Apple Vision Pro&AppleGlass
1つ目の取り組みは、AR&VR(Project T228)関連の取り組みです。
アップルは、2015年にAR/VRチームを組成し、現在は1,000人規模のエンジニアを抱えるまでに拡大しています。
また、2021年には、副社長自らがAR/VRの責任者に就任するなど、まさに社運をかけて推進しているプロジェクトです。
具体的には、以下の2点です。
- MRヘッドセット
こちらは2024年にApple Vision Proとしてリリースされました! - よりメガネに近い形状のスマートグラス(=Apple Glass)
開発の初期段階で、2025年や2026年がリリースターゲットと予想されています
アメリカの情報サイトによると、アップルのMRヘッドセットの特徴として下記とされていましたが、Apple Vision Proはまさにそのような特徴を備えたヘッドセットです。
特に、多数の高精度センサーによって現実世界に仮想現実を表現する点や、コントローラーなしで直感的に操作できる点が画期的ですよね。
- より軽量、快適に装着可能なデザイン
- iPhoneのようなサクサクの操作感
- 高解像度ディスプレイ
- 大量の超小型カメラで手の動きやジェスチャー、目線をトラッキング
- パスワードの代わりに虹彩認証が具備
なお、アップルは、これまでAR/VR関連で11社を買収し、2ケタの特許を取得するなど、着々と準備を進めてきました。
取得した特許の中には、ユーザーの網膜に直接、画像を投影する技術などを含まれるそうです。
Apple Glassなど、今後の小型化や機能拡張から目が離せません。
iPhoneも発売当初は充電の持ちや電波などにいくつかの弱点がありましたが、徐々にブラッシュアップされ、大衆の誰しもが持てるデバイスとして普及しました。
アップルにとっては、2015年のAppleWatch以来の新たな製品ラインナップ拡充となり、業績への貢献が期待されます。
アップルの最新の取組②
衛星通信:
Apple Satellite
2つ目の取り組みは、衛星通信(Apple Satellite)です。
Apple SateliteはiPhone14で、山奥などインターネットが通じない場所でのSOS機能としてリリースされました。
しかし実は、iPhone14で具備されたSOSとしてのユースケースは第1段階に過ぎず、
- 第2段階は、飛行機などにおけるサービス提供
- 第3段階は、デッドエリアでの回線提供
とされています。
先進国の日本でも田舎に行くと、電波が繋がらなくなる(=デッドスペース)ことは普通にあり、途上国ではなおさらです。
また、そういった地域は、地理的な事情で従来型の通信基地を建てるのが難しいケースが多いです。
その点、宇宙から直接通信ができれば、広く遍く世界中にインターネットを普及させることができます。
なお、途上国にはインターネット普及率が10%以下の国もあり、世界のインターネット通信の伸び代は大きいです。
世界のインターネット普及率の上昇は、アップルのようなハイテク企業にダイレクトに恩恵があるでしょう。
アップルの最新の取組③
折りたたみ式iPhone:
iPhone Fold
3つ目の取り組みは、折りたたみ式のiPhone(iPhone Fold)です。
アップルは、iPhone Foldと呼ばれる折りたたみ式のiPhoneを開発していると噂されています。
その根拠として、アップルは、端末を半分あるいはダブルに折りたためるデバイスに関する複数の特許を取得しています。
折りたたみ式になることで、下記のようなメリットがあります。
- 映画や読書などの娯楽を大画面で見れる
- 折りたたむとコンパクトなサイズとなり持ち運びしやすい
一方、Androidからは既に折りたたみスマホが出されていますが、ヒットしているとは言い難い状況ですよね。
DSCCの調査によると、2023年の折りたたみスマホのシェアは、1%台でした。
このような折りたたみスマホ市場を、世界で10億人以上が利用するiPhoneがどのようにアップデートするのでしょうか。
初期モデル販売から約15年経つiPhoneビジネスの起爆剤として、注目です。
なお、iPhone Foldのローンチは2026年頃と予想されています。
アップルの最新の取組④
スマートリング:
Apple Ring
4つ目の取り組みは、スマートリング(Apple Ring)です。
スマートリングは、スマートウォッチに次ぐヘルスケアデバイスとして、注目を集めています。
現在の全世界のスマートリング市場は、Ouraが50%以上のシェアを握っています。
一方、昨今はサムスンがスマートリングへの参入を予告する等、市場拡大期に入っているように見えます。
Appleは2015年からスマートリングに関する特許を複数取得しており、研究開発を進めていることは間違いないです。
また、iPhoneやApple VisionProといった周辺デバイスとの連携においても、非常に相性の良い商品となりそうです。
Apple VisionProに次いで、次なる成長ドライバーとなるのか注目です。
アップルの最新の取組⑤
独自の生成AIサービス:
Apple Intelligence
OpenAIがChatGPTをローンチして以降、大手IT企業を中心に生成AIブームが巻き起こっています。
マイクロソフトやアルファベットといった他の大手IT企業が独自の生成AIビジネスを展開する中、Appleは明確な方針を打ち出しておらず、その動向が注目されていました。
その点、2024年6月の年次開発者会議で、「Apple Intelligence」が発表されました。
ChatGPTと提携することで、端末内でセキュアに生成AI機能を使うことができるようになりました。
生成AIのモデル自体は他社ですが、iPhoneという世界で10億人が利用する巨大経済権を持っているからこそ。生成AIをよりダイナミックにユーザー体験に溶け込ませることができます。
まさにAppleにしか持ちえない強みでしょう。
一方、当面はOpenAIと連携しますが、中長期的には独自のモデルに切り替える可能性は高いと考えます。
例えば、iPhoneの標準地図アプリは今はApple純正の地図アプリですが、発売当初はGoogleMapが搭載されていました。
また、MacBookについてもしばらくはintelの半導体を使っていましたが、今は独自の半導体「Mシリーズ」を使うことで、より滑らかなユーザー体験を提供しています。
上流から下流まで自社製造とすることで極限までこだわったユーザー体験を提供するのがAppleのやり方なので、生成AIについても同じような戦略をとってくる可能性は高いです。
番外編:インド市場の開拓
先進国にはある程度行き渡った印象のあるApple製品ですが、まだ未開のフロンティアがあります。
人口約14億人を誇るインド市場です。
野村総合研究所のレポートによると、2019年にインドで1%だったiPhoneのシェアは、2023年には5%超が視野に入ってきたとのこと。
Appleによると、2023年時点でのiPhoneユーザーは約16億人。
欧米やアジアの先進国では、iPhoneのシェアが50%を超える国も珍しくありません。
インドの所得水準が上がっていく中で、iPhoneやApple製品の伸び代はまだまだあると言えるでしょう。
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米国株の情報収集 無料アプリ・サービス5選!【2024年最新】日本語/リアルタイムで有料級の情報が手に入るアップルの10年後の株価を握る
最新の取り組み5選 まとめ
本記事では、アップルの最新の取り組み6選をご紹介しました。
生成AIによるiPhone買い替え需要の喚起、およびVision Proによる新たなマーケット開拓など、アップルの次なるメガヒットへの種まきは着々と進んでいるように見えます。
やはり、アップルは強固なブランドを持ち、多くの人が使うデバイスを抑えていることが強みです。
この内容を参考に、アップルの10年後の株価を考えてみてはいかがでしょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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